日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

胆管がん被害を拡大させないために必要なこと——消費者のところまで規制の手が届かない

印刷業で多発する胆管がん

2012年3月、大阪の校正印刷会社の従業員3名が労災申請したことをきっかけに、印刷業で胆管がんが多発していることが社会問題化しました。

13年3月、厚生労働省の専門家委員会が、SANYO-CYP社の従業員ら16名(8人死亡)の胆管がんを労災認定しました。原因と指摘したのは、印刷機のインクをふき取る洗浄剤に含まれていた「1,2-ジクロロプロパン」と、「ジクロロメタン」の2物質です。同社の従業員は[…(1856文字) 続きを「消費者リポート」pdf版を購入して読む]