長年消費者運動に携わり、現在は共同代表として日消連を支える天笠啓祐さんと大野和興さん。新しく運営委員に加わったマーティン・フリッドさん、 廣内かおりさん、纐纈美千世事務局長。 世代の異なる運営委員が揃って、日消連の「これまでの50年、これからの50年」を語り合いました
纐纈 (司会):まずはそれぞれに日消連への関わりを。
天笠:私は1972年から「技術と人 間」という雑誌の編集をしていました。 反原発や食の安全など取り上げるテー マが日消連と重なっていたので、よく編集の協力依頼に来ていました。遺伝子組み換えの問題が表面化する少し前 の 92年頃から、一緒に活動するように なりました。
大野:農業ジャーナリストですから、 日消連は取材先の1つでした。 年代から 年代にかけてのカドミウムなど土壌汚染問題、国内レモンを復活させ る運動などを取材しました。 年にガ ット・ウルグアイランドで米の自由化 が問題となり、消費者とともに運動を進めていく必要に迫られ参加する機会 が増えました。
マーティン:96年に遺伝子組み換え問題が起こり、スウェーデン消費者連合 で働き始めました。当時WTO(世界 貿易機関)会議で日消連は激しい運動 をしていたので注目していました。2000~03 年コーデックス(国際食品 規格委員会)のバイオテクノロジー応 用食品特別部会が日本で開かれ、スウェーデン代表として来ていました。そ の後日本に定住して10年程前からスタ ッフとして働いています。
廣内:2011年に食農市民ネット(*)が開いた国際会議で通訳をして 欲しいと言われ、 年に市民団体のTPPに反対する人々の運動に関わり、日消連の運動を知ることとなりました。もともと遺伝子組み換えには関心がありましたが、会員になったのは3年程前です。
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