日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

運営委員ブログ

【運営委員ブログ】若いママパパへ(2024年6月28日)

  若い頃、政治家が何を言って何をしたのかどうでも良かった。学校の授業で習ったはずの「社会科」は、何1つ記憶にない。だから過去の歴史に学ぶなんてこともなかった。   一転したのは、子どもが生まれてから。家族を守るということは、政治を知らなくてはいけないことにやっと気づいた。   海外の「予防原則」を知ったとき、「1人くらい具合が悪くなったって良い」という考え方の日本に…

【運営委員ブログ】「地産地消」の学校給食を(2024年6月3日)

  5月に埼玉県飯能市の教育委員会教育長に、「飯能市の学校給食を地産地消の農産物中心で提供してください。そのための協議会も併せて要望します」という要望書を提出してきました。提出したのは、「飯能市の学校給食を考える会」です。   食育推進は20年前から食育基本法もできていて世に知られているのですが、進んでいません。自治体主導の給食事業はどうしたらいいのでしょうか。   …

【運営委員ブログ】NATO加盟に反対し続けるスウェーデンのNGO(2024年5月9日)

  今年に入って、スウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を認められたというニュースをご覧になった方も多いでしょう。NGO「スウェーデンの平和」は、この話が出た時から加盟に反対してきました。NATOに加盟すると、スウェーデンが軍縮や人権について独自の主張を持つことが制限されるからです。   すでに2023年12月に、スウェーデンは米国との間に2国間防衛協力協定を結んで…

【運営委員ブログ】マイクロプラスチックにも注意情報を(2024年3月26日)

  春の気配を感じる頃になると、天気予報とともにニュースとなるのが花粉情報。続いてPM2.5となります。しかし、現在問題になっているマイクロプラスチックについては、年中空気中に散乱していても注意情報は流れません。まだまだ人体への影響が研究・意識されていないからでしょう。   そんな中、3月20日付の新聞報道で、国内で複数の人から採取された血液に、ナノプラスチックと呼ばれる直径千…

【運営委員ブログ】知らぬ間に拡張される特定秘密保護法(2024年2月26日)

  セキュリティー・クリアランスという制度をご存知でしょうか。国家的秘密の取扱者の適確性を審査する仕組みということですが、私自身も最近知ったばかりです。   今国会に法案が提出されますが、ほとんど知られていないと思います。1年前から政府の有識者会議で検討してきたようです。所詮は結論ありきの身内の集まりのようなもので、このままでは、1、2日のなおざりな国会審議で成立してしまうので…

【運営委員ブログ】小さな違和感から大きな気付きへ(2023年11月24日)

  小学生の時、「なんで進歩しないといけないの?」と母に尋ねた。「何ばか言ってるの。進歩しなきゃだめでしょ。」と一蹴された。日本が高度経済成長を享受していた時代だ。進歩、成長、発展などの言葉が世の中にあふれていたが、「昔から変わらない良さや安心感もあるのに、変なの」と、小さな違和感を持っていたのだ。 解消されない違和感を抱いたまま高校生となり、資本論入門のような課題図書を読む機会があった…

【運営委員ブログ】体臭を消さないで(2023年10月19日)

    思春期の頃、父のニオイは大嫌いでした。大人になり家を出て、たまに帰った実家でかぐ父のニオイは、頼もしく安心感を与えるものでした。死の床にあった父には、ニオイがなくなり病院の消毒臭ばかりでした。   微かな化粧品と料理のにおいが混じった優しいニオイは、母のニオイです。母は病弱で度々入院を繰り返していたので、母のニオイは涙を誘います。小学生の頃、入院中の母の布団に…

【運営委員ブログ】有機給食を求める強い風(2023年9月27日)

  2022年秋ごろから有機給食を求める強い風が吹いていると感じていました。私は埼玉県飯能市の地元の「給食を考える会」で活動し、その参考にと日消連・食農部会にも参加しています。食農部会では、今年6、7月と有機給食を実施している自治体へのアンケートを実施しました。また「有機給食スタートブック」(農文協)の編者の1人である谷口吉光さんにインタビューし、消費者リポート10月20日号に掲載する予…

【運営委員ブログ】戦争とトラウマ(2023年8月25日)

  今年6月、日消連は総会記念国際シンポジウム「アジアの平和を求めて市民がつながろう」を開催し、台湾、韓国から平和運動や消費者運動に関わる方を招きました。私も半年ぶりに静岡から東京に上京しましたが、直接対話する大切さを実感する1日となりました。 韓国人ジュ・ヨンホさんは、シンポジウムのスピーチの後にギターを演奏し、平和の歌を歌いました。その時、私が思い起こしたのはロシアの作曲家ショスタコ…

【運営委員ブログ】対面での講座の良さを実感(2023年7月27日)

  新型コロナが5類感染症になって以降、少しずつ対面での学習会、集会が増えてきました。7月1日、「きれいな水といのちを守る東日本連絡会」の総会は、4年ぶりに対面で開催し、記念学習会は同志社大学准教授の原田禎夫さんに「海のプラスチック」をテーマに話していただきました。講師の表情を見て肉声を聞きながら、対面での講座の良さを実感しました。また参加者の中には、何年かぶりに顔を合わせることができ、…