日本消費者連盟
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【質問状】「アニマルウェルフェアに関する意見交換会」に関する公開質問状(2022年5月16日)

 

日本消費者連盟は2022年5月16日、農林水産省に「アニマルウェルフェアに関する意見交換会」に関する公開質問状を出しました。日消連事務局長の纐纈美千世はこの意見交換会の委員になっています。

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2022日消連第2号
2022年5月16日

農林水産省 畜産局
局長 森  健 様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 大野 和興
共同代表 纐纈美千世

 

「アニマルウェルフェアに関する意見交換会」に関する公開質問状

 

貴省は、2021年6月3日に公表された「養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会報告書」を受けて、アニマルウェルフェアに関する意見交換会(以下、AW意見交換会)を設置し、2022年1月27日に第1回の会議を開催しました。AW意見交換会設置にあたり、当団体に委員の要請をいただいた際、担当者は「意見交換会は原則公開」と説明し、配布者限りの文書にもその旨明記されていました。ところが、第1回会議を非公開で開催し、今後も非公開で開催する旨が口頭で伝えらえました。

前述の養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会報告書をまとめた「養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会(以下、検証委員会)」は、𠮷川元農林水産大臣が収賄容疑で起訴されたことを受け、養鶏・鶏卵行政の公正性について検証するために設置されたものです。検証委員会は調査・検証結果として、「今後、養鶏・鶏卵行政に関する国民からの信頼を十分に得ていくためには、行政の透明性を更に向上させることが重要」と述べています。AW意見交換会を公開で行うのは当然のことと考えます。

そこで、以下質問します。5月25日までに文書で回答いただきたくお願い申し上げます。回答はそのまま公表します。

1、AW意見交換会は原則公開で行うと言っていたにもかかわらず、第1回会議の直前に非公開とした経緯と理由をお聞かせください。

 

2、AW意見交換会を非公開で開催することは、検証委員会の「今後、養鶏・鶏卵行政に関する国民からの信頼を十分に得ていくためには、行政の透明性を更に向上させることが重要」という結果に反すると考えますが、いかがですか。

以上