日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【消費者リポート】2023年3月20日発行の「消費者リポート」1667号


2023年3月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。
今月の特集は 「遺伝子組み換えでない」表示が消える?

2015年の食品表示法施行後、消費者庁は制度見直しの名のもと、消費者の知る権利・選ぶ権利を無視して、さまざまな改悪を推し進めています。その1つが、「遺伝子組み換えでない」という表示条件の厳格化です。多くの人が豆腐や納豆を購入する際、参考にする「遺伝子組み換えでない」表示。最近、この重要な表示が消えつつあります。消費者庁が5年前の検討会で表示の条件を厳格化することを決め、今年4月から新基準が施行されることになったからです。表示がなくなれば、消費者は遺伝子組み換えでない食品を避けることが困難になるだけでなく、遺伝子組み換えそのものへの関心が薄れていく可能性があります。

日消連・食の安全部会

 


━━━《内容》
1・表紙
2・少子化とプラスチック    サイエンスライター 水野玲子
3・特集:「遺伝子組み換えでない」表示が消える?
4-7・隠される遺伝子組み換え / 遺伝子組み換え食品の現状――日本の消費者は世界で最も多く食べている / 表示義務のない食用油と醤油でメーカーに質門状 / 表示見直しは改善どころか改悪 業界利益優先でよりわかりにくく
8-9・HotNews:子どもを風評被害払拭に利用しないで 片岡輝美(モニタリングポストの継続配置を求める市民の会共同代表)/消費者庁にポスター文言変更を迫る 杉浦陽子(香害をなくす連絡会事務局)/ 住民被害は避けられない東海第2原発 大石光伸(東海第2原発運転差止訴訟原告団共同代表)【連載】暮らしの中の農薬 安田節子(食政策センター・ビジョン21 代表)/ 防虫剤と殺虫剤室内農薬汚染の代表格
10・世界の消費者ニュース NewsClip 2月1 日〜2 月16 日 〇カナダ、 アクアバウンティ社がGM 鮭の生産中止へ / 風力発電と太陽光発電の合計が原子力発電を抜き、EU トップの電力源に 他
11・そこが知りたいQ&A 閣議決定で決めていいことの基準は?【答える人】大野和興 (日消連顧問)/フランス 田舎だより 困難な時代を生きる 前田レジーヌ
12.各地の話題From 京都府宮津市 ふるさと納税返礼品のゲノム編集とらふぐの取り下げ求めて署名提出(麦のね宙ふねっとワーク 井口裕子)/ Information 参加しませんか? 各地のイベント情報 / ◎連続オンライン学習会 今だから知ってほしい 遺伝子組み換え・ゲノム編集食品の真実 第14 回 4 月21 日 (金) 14:00~16:00 「ゲノム編集魚の問題点に迫る~拷問養殖? 陸上養殖?」。印鑰智哉 (OK シードプロジェクト)。 他
13・くらしにSpice! Book:組織の枠を超えて知識と技能を社会に還元 ──『 もの言う技術者たち 「現代技術史研究会」の七十年]』 (平野恵嗣 著)/Cinema: 本を介した友情の物語──『 丘の上の本屋さん』 (クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督)
14・【NETWORK】 消費者団体共同声明に70団体が賛同 「安保3文書」 撤回を求める声広がる 日消連事務局長 纐纈美千世
15・事務局から&わせだより 国土交通省が香害ポスターで啓発 / 学校に昆虫食推進ポスター / GM食品の日消連発行物のご案内
16・Gallery 連載・連載 戦前となることなかれ (2) 石田 美智子(書家)いしだ・みちこ  1931 年9 月、満州事変と同じ月に出生。尋常小学校に入学した夏、日華事変(日中戦争) が始まる。1945 年5 月、東京から青森への疎開を経験。書を学び、展覧会で反戦平和、自然保護を発信。詩人会議会員。書号は久紘(キュウコウ)。