日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

消費者リポート 1534号 2013.05.21

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▶チェルノブイリ原発事故の健康被害を調査・研究してきたロシア科学アカデミーのアレクセイ・ヤブロコフ博士が、この5月に来日。これまで国際原子力機関(IAEA)や国連科学委員会(UNSCEAR)、世界保健機関(WHO)が隠してきたチェルノブイリ原発事故の被災地での健康被害の実態を各地で報告しています。このまま何もしなければ、福島やその周辺地域、さらには首都圏でも同じような健康被害が出る。恐ろしいことです。OurPlanet-TVのご協力で東京講演のビデオがネット上で視られますので、講演会に行けない方はぜひご覧下さい(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1585)。▶「被災国の専門家やベラルーシ政府の抗議を無視してチェルノブイリの実態を隠してこられたのは、やっぱ閉鎖的な旧共産圏だったからでしょ? 民主主義や情報手段が浸透している日本であんなことはできないはず」と、恥ずかしながら私自身何となく思ってしまっていました。ところが、現実にはチェルノブイリでの隠ぺい工作がそのまま日本でも通用してしまっているんですね。その最たるものが…この先は6月15日(土)日消連主催の第40回定期総会記念シンポジウム「子どもたちを放射能から守るために、いま何をしなければならないのか?」で聞いて下さい。▶ヤブロコフ博士らが、これまでに発表された約5000件の科学論文の内容をまとめた『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』(星川淳監訳、岩波書店)もこの4月に出版されました。これは放射線被害隠ぺい工作と闘うための最強の武器です。この本の内容を日本人の大多数が熟知しているという状況を作れるかどうかが勝負の分かれ目と言えるでしょう。「自分の経験に学ぶことができないものはおろか者である」「賢い人間は他人の教訓から経験を得る事ができる」これは、ヤブロコフ博士が講演の冒頭で引いたロシアの格言です。(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 6・15(土)第40回定期総会 記念シンポジウム:子どもたちを放射能から守るために、いま何をしなければならないのか?―福島の現実から
  • 2・news file 大飯原発運転差し止め仮処分裁判に不当判決:活断層の3連動は認めたのに… 安全評価のやり直しを求めよう
  • 2・news file 認可基準や審議会に利用者目線を!:北総線「運賃値下げ訴訟」で鉄道運賃認可基準の問題が明らかに
  • 3・news file 新ワクチン、同時接種をやめ、救済は迅速に!:副反応による死亡24例中18例が同時接種
  • 3・news file 「事故処理費用は税金払い」の原子力損害賠償制度被害者への賠償を最優先する原賠法改正を!―自民党に要請
  • 4・focus 内部被ばく、除染、被災地の農業再生はいま──4・6 日消連シンポジウム:参加者との質疑応答より
  • 7・column 危機管理のための「ハザード」を洗い出そう
  • 8・hot news 胆管がん被害を拡大させないために必要なこと——消費者のところまで規制の手が届かない