日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

消費者リポート 1548号 2013.12.21

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▶2013年を締め括る今号は「化学物質特集」。ちなみに、アメリカ化学会(CAS)に登録されている化学物質(無機・有機化合物)の数は7100万件。毎日15,000件が新たに追加されているそうです。このうち、工業生産されているものは約10万種とか。それが洗剤やらシャンプー、化粧品、食品添加物、医薬品、日用雑貨などに使われているワケです。▶有害性について、個々の物質ではいちおうチェックされても、複合効果は闇の中。10万種類のなかから2種類を組み合わせる場合の数だけでも膨大になりますから(これ「組合せ」の問題。高校の数学でやりましたよね。「!」(ビックリマーク)とか入った公式もあったような気がするけど、思い出せません。そういえばあの頃『複合汚染』という小説も話題になりました)。▶そんなわけで、化学物質漬けになった私たちの体は「日々是人体実験」状態。何が起きるか誰にも分からないし、何が起きてもおかしくない。でも、もし「何か」が起きて重大な被害を受けたとしても、こんな状態で因果関係など証明できますかね? カネボウの美白化粧品の被害は、白斑症状だったから疑う余地なしとされていますが、仮にこれが発ガン性とかだったらまず見つからなかったでしょうし、被害者が声を挙げても損害賠償なんて夢のまた夢だったでしょう。▶こう考え始めると、複合汚染の被害はもう出ているのかも。いや、出ていないと思う方が不自然じゃないか?——と、また暗い話で一年を終えてしまいそうですが、本号はきっとあなたが知らなかった事実満載。解決策(ソリューション)も展開されていますよ。▶では、よいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしく!(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 健康食品の機能性表示——トクホより厳しいサプリ基準を!!:消費者庁ヒアリング報告
  • 2・news file 環境化学物質と人工電磁波の健康影響に関する科学的知見 ——最近の動向
  • 3・news file 人を不幸にしない医療と薬とは?:第15回薬害根絶フォーラム報告
  • 3・news file 土くれを握りしめて~ 命どう宝 有機農業がつくる世界へ:第7回国際有機農業映画祭報告
  • 4・focus 「化粧品で白斑」だけでない シャンプーにも発がん物質——化粧品・シャンプーの成分表示に有害性情報を!
  • 6・topics 成型肉って何? ―中村幹雄さんに聞く
  • 7・column TPPを先取り動き出した農業政策転換
  • 8・hot news あらたな薬害を発生させないための取り組みを楽天に質問——一般用医薬品のネット販売の問題点