科学ジャーナリスト 植田 武智
カネボウの美白化粧品の白斑症状の被害者は1万人を超える状況になってきました。
まれにしか起きない副作用なのであれば、事前の審査の段階で見つけるのが難しいのは事実でしょう。販売前の臨床試験は数百人規模でしょうし、市販後の調査でも1200人しか調べていません。
しかし、今回の件では、販売総数436万人中1万人に被害が出ています。粗い計算で恐縮ですが436人中1人の発症件数になります。実際はお得意さんが多いのでしょうから使用者数はもっと少ないはずです。1200人規模の市販後調査であれば、[…(3278文字) 続きを「消費者リポート」pdf版を購入して読む]