日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

原発事故から3年:放射能と向き合いながら、福島の農家として生きていきたい

冬の間も水を張っておく中村さんの田圃には、毎年白鳥たちがやってくる

冬の間も水を張っておく中村さんの田圃には、毎年白鳥たちがやってくる

農家 中村 和夫

はじめに、震災・原発事故に対する全国からの数えきれない多くの団体・個人、あるいは大学の研究機関からの、さまざまなかたちでの福島へのご支援に対し、心から御礼と感謝申し上げます。3・11から現在までの、身のまわりにおきたこと、考えたことをふり返りながら記させていただきます。

「家族の歴史を示すもの」を失った仲間

原発事故が起きた2011年の3月中旬、国からの文書で「土壌調査中なので春の農作業を進めるのを待つように」との要請がありました。4月に入って要請解除の発表があったことを知ったのは12日付福島民友紙上だったと思います。作付基準5000ベクレル/㎏を[…(3112文字) 続きを「消費者リポート」pdf版を購入して読む]

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