3・11原発震災から8年が経ちました。原発事故の被害は多岐にわたり複雑です。広範な放射能汚染により、それまで自然の恵みとともにあった人々の暮らしは失われ、地域は様変わりしました。
福島には1600万~2200万袋の除染土(フレコンバック)が積み上げられています。これは東京ドームの14~19個分くらいに相当するそうです。廃炉現場も汚染水漏れなど事故や失敗続きです。
これだけの地震、火山国で、今後も過酷事故を起こす可能性をはらみながら、処分の見通しもない「核のごみ」を増やし続けていく。このような原発が、30年以上も先の持続可能社会の選択肢になるでしょうか。
国民世論は即時廃止を求めています。日本政府と東京電力には、原発事故被災者への支援の継続や住民とりわけ女性や子どもたちの放射線リスクを軽減するための対策を講じて欲しい。
毎回、金曜官邸前抗議行動やさよなら原発全国集会で思うことは、この国の政治を司る政治家、官僚、マスコミが、「俺だけ、金だけ、今だけ」になっているということです。私たち1人ひとりが声を上げ続けて、子どもたちに夢を持てる未来を残したいと思います。
(本田悦子)