抗議声明に代えて
わたしたちの覚悟
2017年6月15日早朝、共謀罪法案が参院本会議で強行採決され、可決成立しました。法務委員会の審議を中断、委員会採決を経ないでの暴挙でした。わたしたちの自由と民主主義は瀕死の状態に陥りました。
しかし、気落ちし、嘆いているばかりでは事態はますます悪くなります。共謀罪廃止に向け、いますぐにも体制をたてなおし、運動を始めなければなりません。まずそのことをまわりの人たちに呼びかけ、話し合い、一緒に歩みだしたいと思います。
日本消費者連盟は“すこやかないのちを未来へ”を掲げ、憲法が定める平和的生存権を根っこにおいて、50年の活動を積み上げてきました。“いのち”を阻害するものには、それが権力であろうが巨大な資本であろうが、粘り強く、強靭に、しなやかに対峙し、たたかってきました。これからもたたかい続けます。
共謀罪は大きな壁となって、私たちのたたかいの前に立ちふさがるでしょう。これまでに増して、粘り強い、強靭でしなやかなたたかいを要求されるでしょう。もちろん、わたしたちにはその覚悟が十分にあります。権力や大資本の前では圧倒的弱者である“ただの人”、普通の市民団体が寄り集まれば、どれだけ大きな力になるかをわたしたちは知っています。わたしたち日本消費者連盟と消費者・生活者9条の会は、わたしたちの運動の基盤であり担い手である消費者・生活者の声をもちより、大きな流れの一翼を占めたいと願っています。
これは共謀罪強行採決に対する抗議声明であると同時に、わたしたちの覚悟をお伝えする決意の表明でもあります。ともに歩みましょう。
2017年6月15日
特定非営利活動法人日本消費者連盟
消費者・生活者9条の会