福島イノベーション・コースト構想 廃炉・復興の名のもと進む防衛研究
敵基地攻撃能力(反撃能力)が盛り込まれた安保3文書が昨年末に閣議決定され、「台湾有事」に備えた軍事基地の他に、防衛技術の研究機関の整備が全国的に進められようとしています。その1つに、2011年に事故を起こした福島第1原発がある浜通り地域で進む国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想(国際研究産業都市構想)」があります。ここでは廃炉・復興の名のもとに、新たに防衛技術の研究拠点が作られようとしています。住民コミュニティの再生につながらない企業誘致や軍事研究が優先されていく姿は、経済安全保障推進法が成立した今後の日本全体で共通の構図になっていく可能性があります。
本誌編集長 杉浦陽子
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