日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【消費者リポート】2023年2月20日発行の「消費者リポート」1666号


2023年2月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。
今月の特集は 福島イノベーション・コースト構想 廃炉・復興の名のもと進む防衛研究
敵基地攻撃能力(反撃能力)が盛り込まれた安保3文書が昨年末に閣議決定され、「台湾有事」に備えた軍事基地の他に、防衛技術の研究機関の整備が全国的に進められようとしています。その1つに、2011年に事故を起こした福島第1原発がある浜通り地域で進む国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想(国際研究産業都市構想)」があります。ここでは廃炉・復興の名のもとに、新たに防衛技術の研究拠点が作られようとしています。住民コミュニティの再生につながらない企業誘致や軍事研究が優先されていく姿は、経済安全保障推進法が成立した今後の日本全体で共通の構図になっていく可能性があります。
本誌編集長 杉浦陽子

━━━《内容》
1・表紙
2・戦争の足音が大きく聞こえてくる宮古島 宮古島ピースアクション実行委員会代表 清水早子
3・特集:福島イノベーション・コースト構想 廃炉・復興の名のもと進む防衛研究
4-8・目玉のロボットテストフィールド 戦場にも応用できる技術を研究 / イノベーション・コースト構想を監視する会 和田央子さんに聞く 原爆製造施設の有毒地がモデル / 福島現地の声 被災住民そっちのけで復興はなし
現地リポート:福島第1原発事故の現場はいま 二度とあってはならない光景 市村忠文(日消連運営委員)
9・HotNews:フードテックの安全対策と表示求める 原 英二(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)/【連載】暮らしの中の農薬 安田節子(食政策センター・ビジョン21 代表)2 ペットのノミ取り製品死亡事例多発で販売禁止も
10・世界の消費者ニュース NewsClip 12 月28 日〜1 月24 日 〇マレーシア、市民団体が政府にCPTPP の見直しを要求 / フィリピン、GM 米の商業化へ一歩進む 他
11・そこが知りたいQ&A 無農薬野菜が危ないって本当? 【答える人】原 英二 (日消連・食の安全部会)/フランス 田舎だより ソーラーシェアリングもいいけれど 前田レジーヌ
12.日消連・運営委員の活動紹介 6 月の総会で新たに選出された今期運営委員の活動を紹介します。 胸が打ち震える活動を
運営委員(本誌編集長) 杉浦陽子 / 市民一人ひとりが参加できる活動に 運営委員 倉形正則 Information 参加しませんか? 各地のイベント情報 ◎遺伝子組み換え表示に関する消費者庁交渉(オンライン併用)2 月28 日( 火) 13:30 ~ 15:30 東京・参議院議員会館 B103 号会議室(地下鉄永田町駅4 分)。無料。 日消連、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン  他
13・くらしにSpice! Book:職場や学校にプレゼントして欲しい1冊 ──『 プロブレムQ&A 香害入門[日用品に含まれる化学物質による新たな公害]』 (深谷桂子 著)/Cinema: 被災真っただ中は続く ──『 生きる―大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘 監督)
14・連載「地域に広がる有機給食」(6)島根県吉賀町 PTA 総会の保護者の要望から始まった 福原圧史(柿木村有機農業研究会会長)
ふくはら・あつし 1949 年島根県吉賀町生まれ。元吉賀町産業課長。80 年から自給的有機農業を実践。
15・事務局から&わせだより 今だから知ってほしい
遺伝子組み換え・ゲノム編集食品の
真実
マスコミが報道しない遺伝子組み換え・
ゲノム編集食品の真実に迫るオンライン
講座の第5 弾です。
第13 回 3 月17 日(金)
「ストップ!ゲノム編集トマト苗の配布~
各地で拡がる 『受け取らない』 自治体~」
講師・原野好正(日消連・食の安全部会)
第14 回 4 月21 日(金)
「ゲノム編集魚の問題点に迫る~拷問養
殖? 陸上養殖?~」講師・印鑰智哉(OK
シードプロジェクト)
第15 回 5 月19 日(金)
「暴走する遺伝子操作技術~ GM &ゲノ
ム編集の最新情報~」講師・天笠啓祐(日
消連顧問)

16・Gallery 連載・連載 戦前となることなかれ ① 石田 美智子(書家)いしだ・みちこ 1931 年9 月、満州事変と同じ月に出生。尋常小学校に入学した夏、日華事変(日中戦争) が始まる。1945年5 月、東京から青森への疎開を経験。書を学び、展覧会で反戦平和、自然保護を発信。詩人会議会員。俳号は百夏(モモカ)。