特集 原発事故後の生き物たち
本誌編集長 杉浦陽子
2011年の福島原発事故直後には、福島県の野生生物の放射線影響に関する報道がいくつかありました。その多くで、何らかの異変が見つけられましたが放射線影響と断定できず、継続的に調査し続けていくことの重要性が語られました。事故から10年以上が経ち、報道はぱったりとやみ、人々の意識は薄らいでいます。そんな中、大学や民間レベルで続けてきた研究により、野生生物の放射線影響が明らかになっています。チョウのヤマトシジミやニホンザルの研究、さらには1986年のチェルノブイリ原発事故からの調査でわかってきたことを取材しました。
● チョウのヤマトシジミ
● ニホンザル
● チェルノブイリ、 福島原発事故から学ぶ
● 未来の世代に研究結果を残す