日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

消費者リポート 1525号 2013.01.07

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謹賀新年。どの年賀状にも「厳しい時代」「試練の年」といった表現が目立ちました。たしかに政治状況は最悪ですが、世の中は永田町の人たちだけで決まるのではありません。まるで福島など無かったかのようにして時計の針を逆戻ししようとする勢力を押しとどめる道はいろいろあります。これまで通りのことをしていたのではダメだということは自明でしょう。いま何をするのが最も効果があるのかを頭を振り絞って考え、これまでとは違う人たちに、これまでとは違うやり方で語りかけましょう。この逆境を乗り越えようと努力するなかで、私たちの社会運動は強靱な足腰を獲得することができるはずです。◆日消連は、放射能汚染と食・農を問うシンポジウムで新年を開始します(1月19日13:30〜:文京区民センター)。福島原発事故が破壊した日本の食の安全。放射能が断ち切った農漁業生産者と消費者の絆を、どうすれば回復し、食の安全安心をともに造りあげて行く道を見いだせるのか?◆「ネオニコチノイド」って聞いたことあります? 「ない」という人は本号p. 4〜5が必読。諸外国では次々に禁止されているのに、日本では急速に拡大しているこの新農薬は、子どもたちの脳や神経に…。(共同代表・真下)

もくじ


1・hot news 放射能汚染と食・農を問う:買うだけでなく、生産者を支え、つながる消費者運動を続けていくために——1.19 食のいまを見つめ直すシンポジウム開催
2・news file なぜ環境問題は葬りさられるのか?~マスメディアが伝えにくいこと~:11.24長野・車座講演会報告
2・news file 外交・政治に新たに多様な声を吹き込むシンクタンク「New DiplomacyInitiative」の設立に向けて
3・news file 全中学生に啓発パンフレット配布:強化される「脳死・臓器移植」普及活動―“いのちの教育”の題材に―
3・news file 2015年から本格運用か:東電と原子力賠償支援機構がスマートメーター2,700万台導入
4・focus 新農薬「ネオニコチノイド」:予防原則に立った使用規制を——子どもの脳や神経におよぼす危険性は無視できない
6・特別連載 BSE とアメリカ産牛肉:②プリオン病とは?
7・column ノロウイルス感染症流行:気になる1~3月のカキ食中毒
8・hot news 地域で守り育てられている種子を次代に継いでいこう——大豆畑トラスト運動の原点に返って