日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

茶のしずく石鹸の裁判を通じてわかったこと――化粧品による健康被害を繰り返さないために

弁護士・薬剤師 松本恵美子

小麦アレルギーになった2107名のその後

容貌を良くしたい、美しい皮膚にしたいと願って使われる化粧品により、大規模な健康被害事件が起きています。その一つ、2011年5月に自主回収がされた通称茶のしずく石鹸」(株式会社悠香の商品)では、2107名もの人が石鹸の使用で小麦アレルギーになりました(2014年2月20日時点)。現在、約1300名の被害者たちが全国の裁判所で裁判をしています。

この石鹸の使用で小麦アレルギーになるのは、[…(1631文字) 続きを「消費者リポート」pdf版を購入して読む]