日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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【要望・質問状】大豆への収穫前グリホサート使用中止を求める要望と使用に関する公開再質問状(2020年4月14日)

 

2020日消連第3号
2020年4月14日

ホクレン農業協同組合連合会
代表理事会長 内田和幸様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興

 

大豆への収穫前グリホサート使用中止を求める要望と使用に関する公開再質問状

先般貴会にお送りした3月17日付け公開質問状に対して、3月27日に電子メールにてご回答いただきましたが、こちらからお送りした1~4の質問項目への回答ではございませんでしたので、再度質問させていただきます。

TPP、日欧EPA、日米FTAなどの貿易協定で国内農業は危機に立たされています。安価な輸入農産物に対抗するために、安全性の追求をしていくことが国内農業の信頼を高め、生き残っていく最良の方法であると私たちは考えます。貴会傘下のJAにも積極的に農薬を減らし環境保全型農業を追求している生産者が多々いらっしゃいます。私たちは安全な農産物を生産していただきたいとの希望だけでなく、食料自給を担う国内農業を応援したい思いと、農薬を散布する生産者の皆さんの健康を願う思いで、貴会に有害な農薬についての情報を共有していただき、できるところから農薬削減の取り組みをお願いしたいと思っております。

改めて以下の質問をさせていただきますので、誠意あるご回答をお願いします。お忙しいところ恐れ入りますが、4月28日までに文書でご回答いただきますようお願いします。なお、いただいた回答は当団体のホームページ等で公開する予定です。

 

1、除草剤のグリホサート(商品名ラウンドアップ等)が、WHOの専門機関であるIARC(国際がん研究機関)により「おそらくヒトに発がん性がある」と評価され、海外では使用を規制したり、訴訟が相次いだりしていることについて、貴会では、どのように受け止めていらっしゃいますか。

2、法令を遵守している旨のご回答をいただいていますが、農薬取締法においてグリホサートは大豆の一年生雑草に対して適用があるものの、大豆の枯凋剤としての適用はありません。収穫直前の大豆圃場でグリホサートを散布すれば雑草だけでなく大豆にも掛かるので、適法か否か疑問があると考えますが、どのようにお考えですか。

3、貴会が傘下JAに対して収穫直前の大豆にグリホサートを散布する方法を広報したと聞きましたが、こうした問題・疑義のあるグリホサート散布を、今後取りやめていただけないでしょうか。

4、貴会は国内農業生産の1割を上回る北海道の農業を担う団体として、道内生産者のみならず、国産農産物を求める全国消費者の負託を負っています。道産農産物は冷涼な地で生産されるので農薬使用も少ないと消費者は期待し、安心のブランドになっていると思います。私たち消費者は、適法か否かだけでなく、生態系にも生産者にも消費者にも有害な農薬を削減することが北海道農業に期待しており、道産農産物の信頼を一層高めるために貴会が指導的役割を果たすよう願ってやみません。環境保全型農業の追求について、貴会のお考えをお聞かせください。

以上