日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【申し入れ】豊洲市場予定地の安全宣言および築地市場の豊洲移転決定の撤回を求めます(2018年8月2日)

2018日消連第3号
2018年8月2日

東京都知事 小池百合子様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興

 

豊洲市場予定地の安全宣言および築地市場の豊洲移転決定の撤回を求めます

貴職は7月31日、豊洲市場の安全宣言を出しました。しかし、豊洲市場予定地の地下水調査では環境基準を超える有害物質が確認され続けています。7月30日の豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議でも6月の地下水調査で環境基準の170倍のベンゼンが検出されたことが明らかになりました。これは土壌汚染対策後最高の数値です。未だに地下水汚染が解消されないどころか悪化する状況下で「豊洲市場の安全宣言」はあり得ません。即刻、今回の安全宣言を撤回されることを強く求めます。

もとより豊洲市場予定地は有害物質で汚染されたガス工場の跡地です。地下水汚染が未だに解消されないのは土壌が汚染されているからに他なりません。貴職が昨年7月に、豊洲市場開場の前提条件だった「無害化」をあっさり撤回したのも、この土地の汚染状況の深刻さに気付いたからではありませんか。今回貴職は「豊洲市場は安全であり、安心して利用いただける」と述べていますが、私たち消費者は食べものを扱う市場としてこれほど不適切な場所はないと考えています。

改めて要求します。豊洲市場予定地の安全宣言を撤回するとともに、築地市場の豊洲移転決定も撤回してください。

以上