私たちはこの憲法を変えさせない
第4次安倍内閣が発足しました。その布陣は、まさに改憲シフトと呼んでよいものです。安倍首相は今、あらゆる機会をとらえ、改憲の必要性を説く発言を繰り返しています。10月14日には自衛隊観閲式で、「今や国民の9割が敬意を持って自衛隊を認めている。政治がその役割をしっかり果たさなくてはならない。私はその責任をしっかりと果たしていく決意だ」と訓示しました。憲法9条への自衛隊明記を念頭においた発言です。この発言自体が、閣僚の憲法尊重擁護義務(99条)を踏みにじる憲法違反そのものです。彼の改憲にかける執念をうかがわせます。
「すこやかないのちを未来へ」を掲げる日本消費者連盟がよって立つ基盤は、いま私たちが手にしている憲法です。平和、人権、自由を高く掲げたこの憲法こそが、化学物資、農と食、環境、核・エネルギー問題などなど私たちの生命を脅かす諸問題と対峙し、取り組んできた日本消費者連盟の活動を支えてくれています。
私たちはこの憲法に手を付けるいかなる行為も許すことはできません。なぜなら、憲法は私たち自身だからです。その憲法を変えようという動きが、安倍自公政権によって現実のものになっています。
私たちは、日々のくらしの足元、草の根から「この憲法を守り抜く」消費者・生活者の声を積み上げ、安倍政権による改憲を阻止する運動の一翼を担う決意です。以上、声明します。
2018年10月24日
特定非営利活動法人 日本消費者連盟
消費者・生活者9条の会