日本消費者連盟は今年、設立50周年を迎えます。私はいま、撮りためられた写真を使い、この50年の主な動きがわかる短いスライドショーを作成しています。事務局のご協力で膨大な数の中から選んでいただいた写真に簡単な解説をはさみつつ、日消連の50年を垣間見ることができるような短い紹介動画にすることを目指しています。
どの団体でも活動が長くなると、抱える資料や写真の量は膨大になります。日々の業務に忙殺されているうちに整理もままならず、何かの転機にやむを得ず処分してしまうというのは珍しくない話。「場所は金なり」の日本では悩ましい限りです。一方、今回私たちが『消費者リポート』や紹介動画でこの50年を少しでも追体験できるのは、残っている資料や写真のおかげです。ノスタルジーに浸るための遺物で終わらせるか宝の山にするか? いま活動する私たちの過去の経験から学ぶ力にかかっているのかもしれません。もし、私に学ぶ力が足りなかったとしても、将来の誰かが生かしてくれるかもしれない。そう思うと、こうした資料や写真はできるだけ残しておきたいなあ、と山積みの写真を前に思いました。
とはいえ、現実は厳しいものです。限られた人手と時間で整理し、保管しておく良い方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
(廣内かおり)