日本消費者連盟
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【要請書】ゲノム編集食品の届け出を義務化し、表示を厳格にしてください(2019年6月26日)

 

2019日消連第5号
2019年6月26日

薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会
新開発食品調査部会部会長 曽根博仁様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐

 

ゲノム編集食品の届け出を義務化し、表示を厳格にしてください

 6月20日に開催された消費者委員会食品表示部会では、ゲノム編集食品の表示を義務付けられないという意見・所感が委員の多くから出され、この件についての議論を終了しました。表示が義務付けられないという意見は、厚生労働省が届出を義務付けなかったことを主な理由に出されています。

 貴部会では、リスクコミュニケーションの最も重要な手段として表示が必要であると述べられていました。貴部会で大勢を占めた表示を求める意見は消費者庁と消費者委員会に伝えられたはずですが、消費者委員会食品表示部会で厚労省担当者からその説明はなく、同食品表示部会は貴部会の意を酌むことはありませんでした。

 厚労省担当者からは、貴部会及び消費者委員会食品表示部会で、届出を義務付けないが、届出ない事業者を公表する等の手段によって届出の徹底を図る等の説明がなされています。そのような方法を取ってまで、敢えて届出を任意としておく理由が理解不能です。

 結果として消費者委員会食品表示部会が届出義務付けのないことを理由に表示義務付けを見送ったことから、貴部会は表示の重要性を改めて消費者委員会に伝え、貴部会としても改めて届出の義務化を検討することを要請します。

以上