年齢を重ねてくると、何をするにも気合いを入れなければ、行動が伴わない。若い時にはさっと身体が動いたのに、いやに慎重になり、ゆっくりの動きとなってきました。老いを自覚するのは何気ない時です。電車やバスに乗って席を譲っていたのが、最近は席を譲られ、「ああ、そんな年齢になったんだ」としみじみ感心します。そして、少しの段差にもつまづいて、かろうじて転ばずに済んだりしてほっとしたりします。
そんなある日、突然ひらめいて、娘の家族との同居を解消し、何年かぶりの1人住まいを始めました。なんと快適なこと、肩の荷が下りた感じがしました。朝早く起きて動き回っても気にせず、日々の生活をするため、頭をフル回転させています。
その中で、どうにもならないことは、コロナ禍で行動範囲が狭くなっていることです。ワクチン接種問題では生きづらさを感じます。接種・PCR:証明書の提示がなければ、移動が困難になってきました。以前のように、自由にどこにでもいける時が早くやってくるようにと叫びつつ、電車に乗って早稲田の事務所に通っています。
(佐々木ミヨ子)