2022年2月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。
今月の特集は 311子ども甲状腺がん裁判 甲状腺がんの若者たち東電を集団提訴
福島原発事故当時、福島県に住み、事故後に甲状腺がんになった若者(事故当時 18 歳以下)の6人が、東京電力に賠償責任を求めて提訴しました。原発事故が原因で健康被害を受けた責任を住民が問う日本初の裁判です。福島県ではこの11 年、被ばくの事実や健康への不安を語ることが難しい状況が続いてきました。国や県が影響は考えにくいと断言し、因果関係の調査もしてこなかったからです。しかし福島県だけで約300人もの小児甲状腺がん患者が明らかになり、福島県外の患者も増えています。このまま事故による影響をなかったことにして良いのか。社会のあり方が問われています。
本誌編集長 杉浦陽子
━━━《内容》
1・表紙
2・やっぱり紙の本が好き 小説家 仙川 環
3・特集:311子ども甲状腺がん裁判 甲状腺がんの若者たち東電を集団提訴 >>
4-5・311子ども甲状腺がん裁判 原告の女性 因果関係を認めさせたい被害を訴えることのできない子たちのために闘う/過剰診断とは納得がいかない
6-7. 井戸謙一弁護団長に聞く「被ばく安全論」への反撃ののろしを/全力で支援をそしてメディアへの監視を 本誌編集長 杉浦陽子
8-9.Hot News ゲノム編集魚の安全性に疑問の寿司店も 原 英二 (遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)/ 憲法の制約を逸脱する 「敵基地攻撃」 大野和興 (日消連共同代表)/紙おむつの下水処理でマイクロプラ 栗岡理子 (日消連・環境部会)/ 連載 みんなで測ろう、 調べよう ~市民測定のいま 【7】 米軍航空機騒音対策アドバイザー 渡嘉敷 健(琉球大学工学部准教授)
10・News Clip:世界の消費者ニュース 2021 年12 月29 日〜2022 年1 月25 日 世界初、遺伝子操作したブタの心臓を人に移植、他
11・そこが知りたいQ&A 汚染水は海洋放出するしかないの? 【答える人】伴 英幸 (原子力資料情報室共同代表)/ 【フランス 田舎だより】 デジタル化の「夢」 を受け入れる? 前田レジーヌ
12.次期運営委員・監査委員候補の推薦をお願いします 役員選考委員長 井上年弘/ information ●ゲノム編集食品ってなに? なにが問題? 講演会 3月 3日(木)13:30~ 15:30 東京・リーブラホール
13・くらしにSpice! Book:「争えない身体」 が教える平和──『 このからだが平和をつくる 重度訪問介護への招待状』 (安積遊歩 著)/Cinema:壊れた過去を甦らせるものは──『 金の糸』 (ラナ・ゴゴベリゼ監督・脚本)
14・連載「世界で広がる有機給食」(5) 韓国編 鳫 咲子(跡見学園女子大学教授)
15・事務局から&わせだより
16・連載 3.11 原発事故避難から10 年、 暮らしの中で感じた思いを伝える詩(6) 星ひかり 愛しい者たちへ