日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【運営委員ブログ】田んぼやってます(2022年2月18日)

 

2018年から住まいのある埼玉県飯能市で田んぼを5人でやっています。きっかけは、「種子法廃止」。2018年4月1日に種子法は廃止されてしまいましたが、2017年の秋に飯能市で消費者団体連絡会が主催した講演会「種子(たね)は誰のもの?」に出席し、山形県新庄市の農家、高橋保廣さんのお話を聞いたのです。

 

高橋さんは、在来種「さわのはな」を作り続ける代々の米つくり農家です。よく育つ稲というものは、根っこの張りが良く根毛が伸びて、土からミネラル分を吸収するもの。それに比べて遺伝子組み換えイネの栽培実験圃場で見た稲は、根毛がなく根だけで、これでは土から栄養が取れないだろうと愕然としたそうです。彼は都市の消費者と農家が提携する「ネットワーク農縁」を立ち上げ、遺伝子組み換えに反対しています。

 

田んぼは、7メートル×21メートルの面積を借りています。高橋さんからいただいたササニシキの種もみを、塩水につけて浮いた種は外し、良好な種だけ発芽させ、育苗します。素人には慣れない作業です。田んぼに入れる水の権利がなく、周りの田植えが済んでから水を入れるなど苦労が尽きません。

 

有機稲作の経験者にお聞きし、田植え前の耕耘の大切さを知りました。昨年の春は幸いにも2回耕耘機が入り、田の草取りも楽に済ますことができたのでした。今年は、昨冬撒いたクローバーが草対策に有効であることを願いつつ、田んぼの見回りをしています。

 

(小園小夜子)