2020日消連第6号
2020年6月4日
鉄道会社(※)各位
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
鉄道敷地内における除草剤使用に関する公開質問・要請書
本年3月10日付「貴施設内における除草に関する公開質問状」で、発がん性の除草剤グリホサートの散布について貴社のご回答をお願いいたしましたが、残念ながら6月4日現在、ご回答いただいておりません。改めて申し上げますが、グリホサートを有効成分とする除草剤(ラウンドアップその他の名称で販売)は国際機関によって発がん性の疑いが認められ、その他の毒性も報告されています。散布作業者及び沿線住民に健康被害を及ぼしかねない、問題のある薬剤です。同質問状公開後、市民から鉄道会社の回答に関する問い合わせが多数寄せられており、この問題への関心の高さが伺えます。再度、回答をお願いするとともに、グリホサート散布中止のご検討をお願いいたします。お忙しいところ恐れ入りますが、6月15日までに文書にて回答をお願いいたします。なお、当質問・要請書および回答はホームページ等で公開します。
記
(質問)
1、貴社の線路内や構内で除草剤は使用していますか。使用していない場合、どのような方法で除草していますか。
2、除草剤を使用している場合、グリホサート系除草剤を使用していますか。グリホサート系除草剤ではない場合、どのような除草剤を使用していますか。
3、除草剤を使用している場合、年間の使用量と種類別使用量を教えてください。
4、WHO(世界保健機関)の専門家機関IARC(国際がん研究機関)が2015年にグリホサートを発がん性評価基準の「グループ2A」(人に対しておそらく発がん性がある)に分類したことをご存知ですか。
5、今後もこれまで同様、除草剤を使い続けますか。使い続ける場合、その理由をお聞かせください。または、除草剤以外で除草する予定があれば、その方法と併せて教えてください。
(要請)
1、グリホサートについてメーカーは「安全」と宣伝していますが、実際には発がん性だけでなく、発達神経毒性(発達障害との関係)、内分泌撹乱性、免疫毒性など多くの毒性が報告されています。特に発がん性については米国で被害訴訟が相次ぎ莫大な賠償が命じられていることはご存知の通りです。散布作業者及び沿線住民の健康被害を招く恐れがあります。このような除草剤の散布は今すぐ中止してください。
2、グリホサートなどの除草剤使用に代わる除草方法として、機械刈りのような安全な方法を検討してください。
以上
※質問状を送った鉄道会社
北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)
日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)
東武鉄道株式会社
京成電鉄株式会社
西武鉄道株式会社
京王電鉄株式会社
小田急電鉄株式会社
東急電鉄株式会社
京浜急行電鉄株式会社
相模鉄道株式会社
名古屋鉄道株式会社
京阪電気鉄道株式会社
阪急電鉄株式会社
阪神電気鉄道株式会社
南海電気鉄道株式会社
西日本鉄道株式会社