日本消費者連盟
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【質問状】ゲノム編集卵(アレルゲン低減卵)に関する質問状(キユーピー宛)(2025年6月12日)

 

2025日消連第21号
2025年6月12日

キユーピー株式会社
代表取締役社長 髙宮満様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 原英二
共同代表 マーティン・フリッド
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
共同代表 天笠啓祐
共同代表 原英二

ゲノム編集卵(アレルゲン低減卵)に関する質問状

先般は2025年1月30日付の再々質問にご回答いただきありがとうございました。ご回答に関していくつか質問の趣旨の誤解があったようですので、再度の質問とともに、追加の質問をさせていただきます。ご回答は文書で6月27日までにお願いいたします。ご回答は団体のホームページ等で公開します。

1、前回の回答4において、オフターゲット変異が確認されていない旨、遺伝子間配列の変異がすべて個体差の範疇である旨を回答されています。しかし、質問は変異した遺伝子間配列が他の遺伝子の発現調節に関わっている可能性についてのものですので、再回答をお願いいたします。

2、前回の回答5において、卵の物性や風味等が通常の卵と同等、と回答されています。オボムコイドはたんぱく質分解酵素阻害作用(トリプシン・インヒビター)があり、卵への細菌感染を阻害すると聞いています。その点は調べていらっしゃいますか。また、後代の鶏の免疫力などへの影響は調べていらっしゃいますか。

3、鶏卵にはオボムコイド以外のアレルゲンが存在し、加熱等によって減るとはいえ、「アレルギー低減卵」として供給された場合、他のアレルゲンにアレルギーのある方がアレルギーになる可能性もあります。これについてどのようにお考えですか。

4、臨床試験ではアレルギー反応がただちに現われることがないと確認されたかもしれませんが、長期摂取の影響は分かりません。動物実験でも十分な安全の保証にはならないとはいえ、最低限必要と私たちは考えます。もし開発を続けられるのであれば、動物実験(慢性毒性試験)の実施をご検討いただけませんか。

以上