日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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【質問状】食品添加物の使用に関する質問状(食品メーカー宛)(2025年8月8日)

2025日消連第24号
2025年8月8日

各位(※社名は一番下に掲載)

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 原英二
共同代表 マーティン・フリッド

食品添加物の使用に関する質問状

私たちは食の安全・安心のために活動する消費者団体です。この質問状は、日本を代表する食品メーカー各社に食品添加物の使用について伺うものです。

今年に入って米国政府は食品添加物の合成着色料「赤色3号」の食料や飲料への使用禁止を発表しました。赤色3号に発がん性の疑いがあるためです。また、EUは1990年代にすでに使用を原則禁止しています。ところが、日本では消費者庁の食品添加物部会が直ちに赤色3号の使用許可を取り消す必要はないという見解を示すなど、禁止に向けた動きはありません。

米国では大手食品メーカーであるクラフト・ハインツやアイスクリーム製造企業の多くが合成着色料の使用終了を表明したり、コカ・コーラが人工甘味料ではなくサトウキビを使った清涼飲料水を新たに発売すると発表したりしています。一方、日本で販売されている清涼飲料水の中には発がん性が疑われている甘味料が入っているものもあります。

そこで、食品添加物の使用について貴社の考えを伺いたく、以下、質問いたします。ご回答は書面または電子メールで8月25日までにお願いいたします。ご回答につきましては回答の有無を含め、当団体のホームページ等で公開します。

 

■食品添加物の使用に関する質問

(質問1)今世紀に入り、欧米で人工甘味料の摂取と種々の疾病のリスクについて疫学調査の報告があります。貴社はこのことを知っていますか。(該当する答えの数字に〇、以下同じ)
1、知っている
2、知らない

(質問2)人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、アドバンテーム、ネオテーム)及びステビアの使用について、現状と今後についてお答えください。
1、使用していないし、今後も使用しない
2、使用していないが、今後は未定
3、使用しているが、使用中止を検討する
4、使用しており、今後も使用する
5、使用しているが、今後は未定

(質問3)米国での合成着色料のタール系色素の順次規制が伝えられていますが、貴社はどのようにお考えですか。
1、使用していないし、今後も使用しない
2、使用していないが、今後は未定
3、使用しているが、使用中止を検討する
4、使用しており、今後も使用する
5、使用しているが、今後は未定

(質問4)食品添加物の安全性について、貴社の考えに近いものはどれですか。(複数回答可)
1、国が安全性を確認しているので、基準通りに使用していれば安全上の問題はない
2、国の安全性確認には限界があると考えるので、慎重に対処すべき
3、そもそも食品添加物はできるだけ使用を減らすべき
4、食品添加物はメーカーだけでなく、消費者にも有益だ
5、消費者が不安に思っている食品添加物はできるだけ使わない
6、海外の情報などを収集して対応の参考にしている

以上

※質問状送付先(23社、順不同)
アサヒグループホールディング
キリンホールディング
サントリー食品インターナショナル
味の素
日本ハム
山崎製パン
明治ホールディング
伊藤ハム米久ホールディング
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディング
日清食品ホールディング
キッコーマン
ニチレイ
雪印メグミルク
森永乳業
サッポロホールディング
東洋水産
ヤクルト本社
キユーピー
伊藤園
プリマハム
宝ホールディング
江崎グリコ
カルビー