日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

消費者リポート 1547号 2013.12.07

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▶高校のときの「化学」の成績は3という私ですが(しかもこれ10段階評価)、人体に害を与える物質の中に塩素(cl)の化合物が多いことは、前からうすうす感づいていました。「混ぜるな危険!塩素系漂白剤 」とか「有機塩素系農薬」とか「塩素系化学兵器」とか「塩ビに発ガン性」などなど…、「塩素」と聞くとヤバいという感じ。▶そういえば、オゾン層破壊の原因も塩素なんでした。特定フロン=CFCsの最初の「C」は”chloro-“=塩素のC。CFCという化合物のなかに組み込まれた塩素が、対流圏に放出→CFCは極めて安定な化合物なので、対流圏ではまったく分解されずに10年以上もかけて成層圏に達する→そこで強烈な紫外線に曝されて、初めてCFCが分解して塩素が遊離→これが触媒の働きをしてオゾン(O3)を片っ端から酸素(O2)に変えていく——これが「オゾン層破壊」でした(オゾン層破壊というと「そういえば、前にそんな地球環境問題もあったよね」ぐらいにしか思われないことが多いですが、気象庁「オゾンホールの経年変化」によると「南極上空ではオゾン層の大規模な破壊が続いています」とのこと)。▶こうした塩素が私たちの暮らしにもたらす害の総覧、そして「何でこんなに身の回りに塩素化合物が多いの?」といったソボクな疑問への答えは、本号p.4-5で!▶あと、p.7のトランス脂肪酸のお話。個人的には「人ごとじゃないな」、というか「モロ自分の問題じゃん」と思いました。(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 来年を運動改革元年に——新しい日消連にむけて、会員増加のよびかけとカンパのお願い
  • 2・news file 生物多様性条約MOP7 in 韓国まであと1年集会報告:共通の課題に向かって日韓市民連帯を確認
  • 3・news file 山場をむかえた なのはな生協 東電損害賠償訴訟——「将来の損害」をどう考えるか
  • 4・focus 農薬問題の背後にあるもの——塩素を副生する苛性ソーダ製造法の抜本的転換こそが、解決への道
  • 6・landscape 遺伝子組み換え添加物の安全審査が簡略化?——要請文を提出
  • 7・column トランス脂肪酸、アメリカで全面禁止か?
  • 8・hot news 原賠法の問題を問う原発メーカー訴訟:福島事故の責任を問い原発輸出を止めるために