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▶本号p.5で歯科医師の秋庭賢司さんが紹介している『エセ科学 見分けるための七つの基準』(高橋真理子:朝日新聞2014年1月8日)イイですね。原著者自身「インドネシアの環境ジャーナリスト」に送ってもらったものだとか。▶(以下「科学⇔エセ科学」の対比です)新しい証拠があれば喜んで考えを変える⇔考えを変えない/同僚(同じ分野の研究者)同士で情け容赦のない評価をする⇔同僚同士の評価はなし/すべての新発見を考慮に入れる⇔都合の良い発見だけ選ぶ/批判を歓迎⇔批判を陰謀とみなす/証明可能な結果⇔再現性がない/限定された有用性を主張⇔幅広い有用性を主張/正確な測定⇔おおよその測定 ▶真実を極めるための謙虚さを本位とすべき「科学」が、権威と権力を握る「エセ専門家」による支配の下で、危険なものを安全と言いくるめるために利用されている今の社会。その現実が、この基準を当てはめるとクッキリ見えてきます。本稿の「水道水のフッソ化」然り。原発や放射線影響、遺伝子組み換え食品、子宮頸がん、電磁波…。業界の利権が絡んだ分野では、軒並みこの「エセ科学」がはびこっていますよね。▶「危険性」を示唆する研究を発表した科学者が袋だたきに遭い、研究費をカットされ、専門誌への論文掲載を阻まれ、昇進の道を断たれ、挙げ句に辞職に追い込まれる。優れた新進の研究者も就職口を閉ざされ、せいぜい助手(今は「助教」ですか)止まり。水俣病の発見者のひとりだった故・宇井純さんは、排水処理で特許も持っているほどの生え抜きの専門家でしたが、「東大助手としての私の公の仕事は、学生が使った試験管やビーカーを洗うことです」と言っていたのを思い出します。▶てことは、業界の利権が絡んだ分野で権威あるポストを占めている「専門家」の人たちは、多かれ少なかれ「エセ科学者」か、「科学的真実」を見て見ぬフリをしてきた人ということになりますかね。(共同代表・真下)
もくじ
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- 2・news file くり返される事件の背景に強いられる低価格競争:冷凍食品でまた農薬混入事件起きる
- 3・news file 築地市場問題のシンポやパレードにご参加ください:2.15シンポジウム、3.29パレード
- 3・news file 中部電力値上げ問題:「値上げは原発維持のため」明らかに
- 4・focus もはや信仰!?:水道水フッ素化によるむし歯予防──広がるむし歯予防集団フッ素応用にストップを
- 6・series 今どきの洗剤・化粧品CMの裏を読み解く:①ホントに洗浄力最強? ウルトラアタックNeo
- 7・column 冷凍食品から殺虫剤!速やかな回収のために
- 8・hot news 秘密保護法はなぜ戦争準備法と呼ばれるのか── はさみこみの署名にご協力ください