日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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【署名】豊洲移転中止を求める署名にご協力を(2017年2月7日)

東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場。地下水モニタリング最終調査で、環境基準の 最大79倍もの有害物質が新市場の広範囲にわたって検出されました。市場は生鮮食料品を扱っており、高い安全水準が求められます。「飲み水ではな い「」健康被害は考えにくい」という説明では納得が いきません。移転を中止しなければなりません。「確かな安心を「」豊洲には移転させない」――わた したちは、この思いを移転中止署名に託し、小池都知 事に移転中止決断を促していきたいと思います。署名内容は以下のとおりです。署名用紙は以下の文書名をクリックするとダウンロードできます。
豊洲移転中止署名用紙

食の安全・安心を守れ
築地市場の豊洲移転中止など抜本的検討をもとめる署名

 

東京都知事 小池百合子 様

 

 鮮魚や野菜など生鮮食料品を扱う中央卸売市場は、何よりも食の安全、安心を確保することが求められます。

 東京都が築地市場を移転しようとしている豊洲新市場予定地は、東京ガス工場跡地で、発がん性物質のベンゼンや猛毒のシアン化合物、ヒ素などの有害物質が高濃度で検出されたところです。東京都は移転するにあたって「汚染土壌を取り除き、厚さ4.5mの盛り土をし、地下水を管理するから安全」といってきましたが、日本環境学会などは当初から「汚染の調査も対策も不十分」と批判してきました。その盛り土すら行われていませんでした。

 そして、豊洲新市場の地下水には有害物質が高濃度に残っていることは、1月に公表された第9回モニタリング調査結果で明確になりました。201の調査地点のうち72地点から環境基準を超えた有害物質が検出され、ベンゼンは最大で基準値の79倍、検出されてはいけないシアン化合物は39ヵ所から出ており、土壌、地下水、空気汚染は広範囲に及んでいると言わざるをえません。

 東京都の土壌汚染対策は事実上の破たん状態にあります。東京都は、不十分だった豊洲新市場の土壌汚染を徹底的に調査し、安全性を調査・検証する責任があります。土壌から汚染物質を完全に除去できず、食の安全・安心が保障されなければ、市場としての機能は果たせません。ただちに、築地市場の補修・改修、業者への被害補償を急ぐとともに、築地市場の豊洲への移転を中止し、都民参加で現在地再整備をふくめた計画の本格的検討をおこなうことを強く求めます。

【要請項目】
1、豊洲新市場予定地の安全性の徹底した全面的な調査・検証をおこない、全て公表すること。

2、食の安全・安心が第一の立場から築地市場の豊洲への移転を中止すること。

豊洲移転中止署名用紙