日本消費者連盟
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【回答】ゲノム編集卵(アレルゲン低減卵)に関する質問状へのキユーピーの回答(2025年6月26日)

 

日本消費者連盟と遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが6月12日にキユーピーに出した「ゲノム編集卵(アレルゲン低減卵)に関する質問状」に対して、同社から回答がありましたので掲載します。

●キユーピーの回答(PDF)

 

キユーピーの回答部分のみ掲載します

 

「ゲノム編集卵(アレルゲン低減卵)に関する再々質問状」に対する回答書

2025年6月26日
キユーピー株式会社

回答1、変異した遺伝子間配列が他の遺伝子の発現調節に関わる可能性については、従来の育種による品質改良と変わらない(自然界で起こり得る範囲)と認識しています。

回答2、殻付卵・未殺菌液卵・殺菌液卵において、微生物挙動を評価しております。その結果、オボムコイドが静菌に関与する可能性は極めて低く、オボムコイドの有無による病原微生物の感染リスクは変わらないことを確認しております。詳細は日本食品衛生学会第120回学術講演会にて、発表しております。また、後代の鶏に関して「採卵鶏の飼養管理指針」に則り健康状態を注視し確認しておりますが、通常の鶏との差は確認されておりません。

回答3、鶏卵アレルギー患者様でも安全に喫食いただける加熱条件(オボムコイド以外のアレルゲン性が失活する条件)を検討しております。現時点では本鶏卵が生卵として流通することは想定しておらず、上述の加熱処理を施した加工品(例:プリン等)としての社会実装をめざして研究を進めております。ご使用いただく方のリスク誤認がないよう、タマゴ成分の詳細な内容も含んだ適切な表示方法も同時に検討していく予定です。

回答4、長期摂取への影響については、従来の育種と変わらないと認識しています。前回のご質問でも返答させていただきましたが、国の指針に準拠し、動物実験は不要(実施が必要な科学的合理性がないと倫理委員会の承認が得られない)と認識しています。ただし、行政から動物を用いた評価が必要とのご判断をいただいた場合は、その限りではありません。

以上