【抗議声明】柏崎刈羽原発の再稼働同意に抗議し、新潟県知事に撤回を求める緊急声明
11月21日に花角英世新潟県知事は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明し、県議会の多数を占める自民党県連は知事の判断を信任する方針を決めました。
しかし、9月に新潟県が行った県民意識調査では、6割が「再稼働の条件が整っていない」と答えました。花角知事の判断は調査の結果を踏まえず、初めから再稼働ありきだったといえます。
東京電力は安全対策を軽視した結果、2011年に福島原発事故を起こしただけでなく、これまで柏崎刈羽原発においても事故隠しや規則違反などを繰り返しており、原発を運転する資格があるとはとても思えません。
さらに、1964年の新潟地震、2004年の新潟中越地震など新潟県は地震多発県の一つです。もし昨年1月1日の能登半島地震のように真冬に大地震が起きたなら、豪雪によって避難も救助も困難になります。
11月25日には九州・阿蘇地方で震度5強の地震が起きたように、地震大国日本ではどこでも原発を設置するのは危険なのです。
花角知事が、柏崎刈羽原発に不安を抱き、再稼働に反対する広範な住民等の意見を顧みることなく、再稼働を容認したことは決して看過できるものではありません。日本消費者連盟は、強く抗議し、ただちに撤回を求めます。
2025年12月1日
特定非営利活動法人 日本消費者連盟