2024日消連第2号
2024年4月3日
小林製薬株式会社
代表取締役社長 小林章浩様
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 マーティン・フリッド
紅麹食品に関する公開質問状
貴社の米紅麹を原料とする製品は多くの利用者に健康被害をもたらしていますが、この事件は機能性表示食品の問題点や遺伝子操作の問題点を浮き彫りにしていると私たちは考えます。私たちは、遺伝子操作によって想定外の遺伝子の変化が起こり、有害物質産生につながることを懸念しています。つきましては、以下の質問へのご回答をお願いいたします。ご多忙とは存じますが、4月19日までに文書で回答をお願いいたします。この質問と回答につきましては、公表させていただきます。
記
1、貴社の紅麹は、強い紫外線を当てて生産性を改良しているとの情報がありますが、紫外線処理による遺伝子の変化を調べていますか。
2、貴社は2020年に紅麹など糸状菌や放線菌のゲノム編集を含む技術募集をしていますが、結果としてゲノム編集技術は採用していますか。採用したとすれば、どの遺伝子を改変しましたか。
3、貴社はお使いの紅麹にシトリニン産生能がないことを報告していますが、他のカビ毒等の産生能は調べていますか。
4、製品からプベルル酸が検出されたということですが、貴社の保有する紅麹の株にプベルル酸産生能があるか事前に調べていますか。
5、今回の紅麹による健康被害に関して、事件発生がわかってから発表や対応にかなりの時間を要した理由をお聞かせください。そのことが結果的に消費者の被害の拡大を招きました。その責任をどのようにお考えですか。また、今後も機能性表示食品など健康食品の生産・販売を続けますか。
6、私たちは消費者の健康づくりに必要なのは栄養バランスのよい食生活であり、健康食品は必要ないと考えますが、貴社はどのようにお考えですか。機能性表示食品を含む健康食品は消費者の健康増進に役立っているとお考えですか。
以上