米価下落で農家はやっていけない消費者はもっと食料に責任を
2年続きの米価下落で、いよいよ農業を続けられずに離脱する農家が増えそうです。生産費を下回る手取り価格で赤字が続いては、後継者に安心して道を譲ることはできません。日本の農民の数は、2020年統計で136万人と15 年の統計と比べて39万人も減りました。人口のわずか1%の人たちが食料自給率37 %を支え、そのうち7割が65 歳以上という現実を、消費者としてどう考えたらよいでしょうか。今必要なのは、農家が農業で食べていけるだけの所得補償を政府がすること、消費者はコメをはじめとする国産をもっと食べて、農業に関わり、食料確保に責任を持つことではないでしょうか。
日消連編集委員 市村忠文
本誌編集長 杉浦陽子
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