【回答】トマト加工品メーカーへのゲノム編集トマト使用に関する質問状への回答（2022年3月22日）

「ゲノム編集トマトを使用しない」と回答したメーカーが前回から増えました

2021年5月に続き、2022年2月にトマト加工食品メーカー11社にゲノム編集トマトの使用に関する質問状を送ったところ、10社(※)から回答がありました。10社のうち「使用しない」と回答したのは、イカリソース、オタフクソース、キッコーマン、コーミ、ハグルマ、丸善食品工業、日本デルモンテンの7社でした。ナガノトマトは「現時点で使用する予定はないが、方針は決めていない」、カゴメは「現時点では使用しない方針」、伊藤園は「現時点で使用予定がなく、それ以上の回答はいたしかねます」と回答しました。前回同様、「使用を予定、または検討している」と回答したメーカーはありませんでした（前回の結果一覧）。

今回「使用しない」または「現時点で使用する予定はないが、方針は決めていない」とした8社にその理由を聞いたところ、ハグルマは「安全性に疑問があるから」と「ゲノム編集トマトを使用する必要はないから」、オタフクソースは「安全性に疑問があるから」、イカリソース、コーミ、丸善食品工業は「ゲノム編集トマトを使用する必要はないから」、キッコーマンと日本デルモンテは「GABAの多いトマトは従来技術で育種されたものが入手可能なため」、ナガノトマトは「消費者が不安を持たないか懸念があるから」をあげました。前回に続き、今回の回答をみても、トマト加工食品メーカーの多くはゲノム編集トマトは「必要ない」と考えており、かつ安全性に疑問を感じていることも明らかになりました。

前回の調査の後、日本消費者連盟と遺伝子組み換え食品いらない！キャンペーンは、方針を決めていないと回答した企業などへ「ゲノム編集トマトを使わないでください」と書いたはがきを送ろうと呼びかけました。このはがきアクションには全国の消費者が参加してくれました。今回、「使用しない」と答えた企業が2社増えました。両社とも「ゲノム編集トマトを使わないでください」などと書かれたはがきが届いたと回答していますので、消費者の思いが届いたと言えるでしょう。

※3月22日の結果公表後、1社から回答があったので、追加

■回答一覧