日本消費者連盟 | すこやかないのちを未来へ

【要請書】オーストラリア政府宛て「ゲノム編集技術の規制緩和をしないでください」(2019年2月20日)

 

日消連は2019年2月20日に、オーストラリア政府に対し、ゲノム編集技術の規制緩和をしないよう求める文書を送りました。これは、同国の環境保護団体「Friends of the Earth」からの呼びかけに応じたものです。日本でも同様にゲノム編集技術を規制しない流れができつつあるため、Friends of the Earthには、日本政府にきちんと規制するよう求める文書を送ってほしいと要請しました。以下、オーストラリア政府の担当大臣宛てに送った文書の日本語訳(翻訳・松野亮子日消連運営委員)と原文です。

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2019年2月20日

オーストラリア政府
ブリジット・マッケンジー大臣

私たち、日本消費者連盟は1969年に創立された個人会員制の消費者団体です。遺伝子組み換え生物および遺伝子組み換え食品に関する様々な問題は、私たちの主な懸念の一つです。日本の消費者は遺伝子組み換え技術に強く反対しており、遺伝子組み換え技術を用いて作られた製品は食べたくないと考えています。

 その観点から、オーストラリアが動物、植物、微生物を対象とするゲノム編集技術(クリスパーを含む)の規制緩和を検討していると聞き、危機感を持っています。日本の消費者はそのような食品を口にしたいとは全く思っておりません。これらの新技術が「正確」で「予見可能」であるなどといった主張は信じることができないと考えており、従来の遺伝子組み換え技術と同様に、生物の多様性を損ない、ヒトの健康に未知のリスクをもたらす信頼できない技術であると見なしています。

 新たな遺伝子組み換え技術を従来の技術よりもさらに厳しく規制するのは難しいにせよ、同様に厳しく規制をするようお願いします。さもなければ、日本におけるオーストラリアの食品生産国としてのイメージに傷がつくリスクを負うことになります。私たちはそのような製品はすべてボイコットします。

敬具

日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興

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To:
Minister Bridget McKenzie
Parliament House, Canberra ACT 2600
Australia

February 20, 2019

We are Consumers Union of Japan, founded in 1969, a member-based consumer organization. One of our main concerns is the many problems with genetically modified organisms (GMO) and GM food. Consumers in Japan are strongly opposed to GM technology and do not want to eat such products.

In light of this, we are alarmed to hear that Australia is considering to deregulate new GM technologies, including CRISPR, in animals, plants and microbes. Japanese consumers would not at all be willing to eat such products, either. We do not believe the claims that these new technologies are “precise” or “predictable” but regard them with the same mistrust as older GM technologies, that can harm biological diversity, as well as pose unknown risks to human health.

Please regulate new GM technologies as strictly, if not even stricter, than older GM technologies, or you risk harming Australia’s image as a food producer here in Japan, and we will boycott all such products.

Best regards,

Consumers Union of Japan
Keisuke Amagasa (Co-chair)
Kazuoki Ono (Co-chair)