2024日消連第3号
2024年4月25日
消費者及び食品安全担当大臣 自見はなこ様
消費者庁長官 新井ゆたか様
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 マーティン・フリッド
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
共同代表 天笠啓祐
フードテックに関する公開質問状と意見交換会のお願い
いまフードテックと呼ばれる代替肉、昆虫食、培養肉の開発が進んでいます。代替たんぱく質の開発として進められ、海外ではシンガポールや米国などのように市場化が進められているところもあります。日本ではまだ出回っているものは少ないといっても、昆虫食のように、安全性の評価がないまま市場化されたものがあります。私たちは、これら新規食品に関しては安全性評価が必要であり、食品表示のルールの確立が前提だと考えています。特に微生物を扱うものに関しては、今回の小林製薬の紅麹事件に見られるように、思いがけない毒性が健康被害をもたらす可能性があり、ルール作りはもちろん、扱いも慎重にすべきと考えています。そのことを前提に次の質問をします。ご多忙とは存じますが、5月15日までに文書で回答をお願いいたします。この質問と回答につきましては、公表させていただきます。また、質問への回答と併せて、この件について意見交換の場を設定いただきたくお願いいたします。
記
1、代替肉はいま、海外では微生物にたん白質を作らせ食品化するケースが増えています。日本でも開発が進められていると思いますが、このような食品に関して、安全性評価の仕組みはどのようなものを想定していますか。また食品表示はどうなりますか。
2、昆虫食はすでに多くの企業が参入して、製造・販売が行われています。現在まで昆虫食に特化した安全性評価の仕組みもなく、アレルギーに関する警告表示もありません。事故や問題が起きてからでは遅すぎます。なぜこのような仕組みを作らなかったのでしょうか。今後、作る可能性はあるのでしょうか。
3、培養肉に関しては、安全審査の仕組みや食品表示に関して検討されていると報道されています。どのような安全審査の仕組みや表示制度をいつまでに作る予定ですか。またiPS細胞やES細胞を用いたケースなどはどのように扱うことにしていますか。
以上