日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【編集委員ブログ】97条なんてポエムみたい(2018年1月29日)

 

消費者リポート1月号で、参議院議員の山本太郎さんと日消連の纐纈美千世事務局長が新春対談をしました。テーマは、日消連でも今年力を入れている憲法問題です。原発事故で市民運動を始めるまでは、憲法のことを気に留めることはなかったという山本さん。放射能から次世代のいのちや健康を守る活動、貧困をなくす運動を進める中で、私たちの権利を守っている大切なものと気づいたそうです。

お話の中では、1つひとつの条文にかける思いがほとばしりました。山本さんが最も好きな条文は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という25条。政治家としての活動の拠り所だからでしょう。ほかにも「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」という12条は、「お前らしっかりしろよ」と言われているようでテンションが上がるそうです。

持論がどんどん続きます。「13条も響くものがあるし、97条(※)なんてポエムみたいですよね」と。こうやっていったん読み込んでみると、語らずにはいられない魅力が日本国憲法にはあるのでしょう。「ポエムなんて北朝鮮のミサイルの前には吹き飛ぶぞ」と心さみしい誰かに言われたら、イソップ童話の『北風と太陽』を読んでさしあげましょう。ところであなたは何条が好きですか?

 

※憲法97条

この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

(杉浦陽子)