日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【消費者リポート】1655号(2022年3月20日発行)

 

 

2022年3月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。

今月の特集は 米価下落で農家はやっていけない消費者はもっと食料に責任を

 2年続きの米価下落で、いよいよ農業を続けられずに離脱する農家が増えそうです。生産費を下回る手取り価格で赤字が続いては、後継者に安心して道を譲ることはできません。日本の農民の数は、2020年統計で136万人と15 年の統計と比べて39万人も減りました。人口のわずか1%の人たちが食料自給率37 %を支え、そのうち7割が65 歳以上という現実を、消費者としてどう考えたらよいでしょうか。今必要なのは、農家が農業で食べていけるだけの所得補償を政府がすること、消費者はコメをはじめとする国産をもっと食べて、農業に関わり、食料確保に責任を持つことではないでしょうか。

日消連編集委員 市村忠文
本誌編集長 杉浦陽子

━━━《内容》
1・表紙
2・「子ども甲状腺がん裁判」 勝利のために 小児科医 山田 真
3・特集:米価下落で農家はやっていけない消費者はもっと食料に責任を >>
4-5・鳥取で地域一体の農場を営む鎌谷一也さんと考える 「消費者こそ米価暴落問題をきちんと捉えてほしい」/ ミニマム・アクセス米は廃止を 新潟や北海道産より多い輸入米
6-7.生活協同組合あいコープみやぎ 理事長・高橋千佳さんと代表理事常務・吉武悠里さんに聞く 望ましいコメの値段とは? 農家が生産を続けられ、組合員が買い続けられることが条件 / コラム:イネ→コメ→メシからメシ→コメ→イネへ 大野和興 (農業ジャーナリスト)
8.Hot News 種苗への遺伝子操作表示を求める 原 英二 (日消連・食の安全部会)/ 岸田総理も香害への対応に言及
杉浦陽子 (香害をなくす連絡会事務局)
9.【連載】みんなで測ろう、 調べよう ~市民測定のいま (8)農民連食品分析センター 八田純人(所長)
10.世界の消費者ニュース NEWS CLIP 2月2日~2月22日 フィリピン、 GMコメの「大量生産」 開始へ 他
11・そこが知りたいQ&A 甘酒って、 本当に体にいいの? 【答える人】原 英二 (日消連・食の安全部会)/ 【フランス 田舎だより】 畜産業がなくなれば良い? 前田レジーヌ
12.各地の話題From 北海道 「ゲノム編集トマトを受け取らないで!」道内の全市町村に要望北海道食といのちの会会長 久田徳二 / Information:◎連続オンライン学習会「今だから知ってほしい 遺伝子組み換え・ゲノム編集食品の真実」第5 回・4 月15日(金)14:00~16:00「ついに主食にも遺伝子操作の魔の手が~コメや小麦が危ない」申込:2日前までにHPより
13・くらしにSpice! Book:民衆の中にある蔑視や敵意にも目を向ける ──『 民衆暴力― 一揆・暴動・虐殺の日本近代』 (藤野裕子 著)/Cinema:ファストファッションの裏側で起きていること ──『 メイド・イン・バングラデシュ』(ルバイヤット・ホセイン監督)
14・連載「世界で広がる有機給食」(6) 台湾編 地方から政府を動かした10年~ 全国の学校で週1日は有機食材へ 黄 嘉琳(大享食育協会事務局長)
15・事務局から&わせだより 
16・Gallery 自伐型林業を担う若手たち 上垣 喜寛(NPO 法人自伐型林業推進協会・事務局長) 小さな林業 大きな未来

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