制度があっても使えない介護保険大改悪
家族に介護が必要になって初めて知る介護保険のしくみ。現在の認定者は約700万人もいて、家族や親戚を含めれば無関係な人はいないでしょう。その介護保険の大改悪が計画されています。認定者の4割を占める要介護1と2の訪問介護・デイサービスを保険給付から外し、利用する際の自己負担を原則1割から2割にするというのが大きな柱です。年々上がり続ける保険料を収めた上に、介護を受けられないとなれば、これは詐欺というものです。今回の改悪は、介護の社会化を目指した介護保険制度から家族に負担を強いる仕組みへと逆戻りする道です。(※改定案は11月末時点)
本誌編集長 杉浦陽子
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