日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

【消費者リポート】1664号(2022年12月20日発行)

 

 

2022年12月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。

今月の特集は 制度があっても使えない介護保険大改悪

 家族に介護が必要になって初めて知る介護保険のしくみ。現在の認定者は約700万人もいて、家族や親戚を含めれば無関係な人はいないでしょう。その介護保険の大改悪が計画されています。認定者の4割を占める要介護1と2の訪問介護・デイサービスを保険給付から外し、利用する際の自己負担を原則1割から2割にするというのが大きな柱です。年々上がり続ける保険料を収めた上に、介護を受けられないとなれば、これは詐欺というものです。今回の改悪は、介護の社会化を目指した介護保険制度から家族に負担を強いる仕組みへと逆戻りする道です。(※改定案は11月末時点)

本誌編集長 杉浦陽子

━━━《内容》
1・表紙
2・日本にも世界にも広がる憲法9条の記念碑 国際ジャーナリスト 伊藤千尋
3・特集:制度があっても使えない介護保険大改悪 >>
4-7・自己負担は2倍、受けたいサービスを受けられない/自己負担を原則1割から2割に/要介護1と2の保険給付外し
介護保険改悪が介護職にもたらすもの 介護福祉士・ライター  白崎朝子/国の財源比率を上げ、ケアする人に税金を 本誌編集長 杉浦陽子
8-9・HotNews:岸田答弁を受け国土交通省と面談 杉浦陽子(香害をなくす連絡会事務局)/消費者の知る権利を求めて 「一部勝訴」 佐野真理子(機能性表示食品裁判原告)/リユース容器の広がりを背景に、弁当チェーンに質問書 栗岡理子(日消連・環境部会)/連載:I LOVE 憲法 私の好きな条文 (8)第14 条、第24 条、第44 条 男女平等 女性としての人権を守ってくれた条文 杉浦陽子(54 歳 本誌編集長、 日消連運営委員)
10・世界の消費者ニュース NewsClip 11月4日〜11 月20 日 〇インドの市民社会、GM カラシナへの抗議を活発化 / 韓国とフィンランド、高レベル放射性廃棄物で提携へ 他
11・そこが知りたいQ&A 抵抗力がなくなる高齢者はどうすれば良い? 【答える人】天笠啓祐 (日消連顧問、 科学ジャーナリスト)/フランス 田舎だより 水と緑の回廊 前田レジーヌ
12.日消連・運営委員の活動紹介 6 月の総会で新たに選出された今期運営委員の活動を紹介します。 / Information 参加しませんか? 各地のイベント情報 連続オンライン学習会 ◎日消連・オンライン連続学習会 香害の本当の解決のために「暮らし から有害化学物質を減らそう」 第1 回 1 月16 日 (月) 19: 00 ~ 21 : 00 「香害は香りだけが問題で はない~主成分や添加剤の複合影 響」。田中輝子(日消連・洗剤部会)。 500 円(日消連会員は無料)。定員 100 人。申込は日消連HP から。 他/冊子紹介 照射食品反対連絡会発行(11月15日) 『放射線照射ジャガイモ禁止』 里見宏・著、ちばてつや・イラスト
13・くらしにSpice! Book:不世出の農民作家がたどり着いた理想の「農」とは? ──『 振り返れば未来 山下惣一聞き書き』 (山下惣一著、聞き手・佐藤弘)/Cinema: 紙製ほうろく鍋のある村で──『若者は山里をめざす』 (原村政樹 監督)
14・連載「地域に広がる有機給食」(4) お母さんたちの力を結集して もっとおいしい給食へ 浅見彰宏(福島県有機農業ネットワーク理事長) あさみ・あきひろ 1996 年に喜多方市に移住。有機農 業とボランティアを受け入れた棚田保全活動等を実践。
15・事務局から&わせだより いのうえしんぢ 2023年A3カレンダー
16・Gallery 連載・光と影の沖縄 (4)谷山 博史(日本国際ボランティアセンター(JVC) 顧問)活動家は農に還るというけれど

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