<解説>
2023年7月に百貨店の高島屋の新宿店で開催されたイベント「EAT2033 BY TAKASHIMAYA」で、ゲノム編集トラフグを使った商品が店頭販売されたことに関連し、日本消費者連盟と遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは連名で同年12月19日にゲノム編集トラフグを開発・生産・販売するリージョナルフィッシュ社に
・ゲノム編集トラフグの生産地
・種苗の輸送
などについて質問状を送りました(質問状は、この解説の下に掲載しています)。なぜなら、製品の生産地の記載はQRコードのみで、具体的な記載がなく、なおかつQRコードで読み取った産地は、これまでゲノム編集トラフグの養殖場があると報道されていた京都府宮津市ではなく、宮崎県串間市だったことに驚いたからです。
2024年1月9日にリージョナルフィッシュ社から届いた文書は、日本消費者連盟の質問への回答ではなく
・写真撮影禁止である「高島屋」での販売風景画像の入手経路
・養殖業者を特定しようとする理由
・リージョナルフィッシュ社の顧客や顧客になり得る事業者に、私たちが質問状を送る理由
を問う内容でした(その文章は、この解説の下に掲載しています)。
それに対し、日本消費者連盟は同年2月1日付で、
・写真については高島屋新宿店との問題ではないか
・生きた状態での輸送は、農水省の担当者も把握していないのではないか
・不安や疑問を企業に質問するのは消費者の知る権利であるはず
と返答しました(その文章は、この解説の下に掲載しています)。
その後も一度文書のやり取りをした後、リージョナルフィッシュ社から3月4日付で当初の質問に対する回答があり、「宮崎県串間市でもゲノム編集トラフグの養殖が行われていること」、「種苗等での施設間輸送もあること」がわかりました。同社の回答には散逸防止を確保していると書いてありますが、事故などでゲノム編集された稚魚や幼魚が環境に放出される可能性はまったくないのでしょうか。万が一、環境に出てしまったらと考えると、不安は否めません。
本来であれば、私たちの当初の質問に対する回答のみ掲載すればいいのですが、リージョナルフィッシュ社からこの間やり取りしたものをすべて掲載するよう要請があったため、私たちからの質問と返事を併せて以下に掲載します。
・2023年12月19日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状」
・2024年1月9日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状への回答について」
・2024年2月1日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状への回答お願い」
・2024年2月9日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状への回答について」
・2024年2月19日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状への回答お願い」
・2024年3月4日付「高島屋新宿店で販売されたゲノム編集トラフグに関する公開再々質問状への回答について」