日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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「死体」臓器移植への固執か 誰も傷つけない治療法開発か

臓器移植法を問い直す市民ネットワーク 守田 憲二

「臓器の移植に関する法律」が改定され、2010年7月17日から全面施行されています。

家族の承諾で法的脳死判定・臓器摘出が可能とされ脳死ドナーは増えていますが、心臓移植登録患者は増加し、移植までの待機期間は延びています。臓器摘出時に麻酔をかけないことがマニュアル化されたため生体解剖のリスクが高まり、臓器提供を断って長期生存する人も出てくるなど、問題はむしろ深まっています。

臓器提供件数の推移

旧臓器移植法下の脳死・臓器摘出は1999年以降、年間3件〜13件でした。改定臓器移植法下では2011年に44件、12年は45件、13年は47件と増えています。13年12月末まで[…(3990文字) 続きを「消費者リポート」pdf版を購入して読む]