日消連が2019年3月15日に日本放送協会に提出した抗議文に対して回答がありました。
回答文はこちら→NHK回答文
この中で不明な点があったため、3月28日に日本放送協会制作局科学環境番組部の出田恵三部長に電話して尋ねました。
衣類を長持ちさせる洗濯のコツについて、柔軟剤をすすがずに使う方法は、大学などの研究機関、メーカーなどの取材を通じて紹介したとある点について、どの研究機関やメーカーかと尋ねると、研究機関は横浜国立大学の大矢勝教授とのことで、メーカーとは洗濯機メーカーとのことでした。
また香りによって体調不良を訴える方や化学物質過敏症の方がいらっしゃることを踏まえて、香り成分や界面活性剤などに詳しい専門家や研究機関に取材をしたとある点について、どの専門家や研究機関かと尋ねると、厚生労働省健康局、国民生活センター、NHK内部などを取材したとのことでした。厚労省の取材では、柔軟剤などで健康障害が起きるという指摘について、医学的にはその危険性を判断できない、という回答だったとのことでした。
私たちが昨年来、訴えていることが厚労省や国民生活センターには響いていないことが伺えます。実際これだけ多くの被害者が出ているにも関わらず、「医学的に危険性が判断できない」とはどういうことでしょうか。
番組の内容そのものについて、横浜国立大学の大矢勝教授のサジェッションがあったとのことでした。そもそも洗剤メーカーすら推奨していない、表示にもない、このような使い方を消費者に推奨する学者を「科学」番組が取り上げていることが不思議です。
表示にはないこのような変則的な使い方について、洗剤メーカーから抗議や注意の連絡はなかったかとの問いには、それはなかったとのことでした。
番組後には多くの反響があったとのことでした。