日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【運営委員ブログ】 みんなおいでよ こっちの水はおいしいよ こっちの場所は楽しいよ (2020年1月28日)

 

「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」を合言葉に、木曽川(※)上下流交流・連携の活動を始めたのが2008年。もう10年以上取り組んでいる。昨年で木曽に出かけたのが20回を超えた。観光で行くわけでなく、移住を考えているのでもない。上流の何が魅力的なのか。私の原動力は「人に会いに行くこと」だ。

 

上流の高校3年生に毎年、木製のおもちゃづくりを依頼し、その木製玩具を名古屋市科学館2階にあるウッディ・プレイランドに寄贈している。長年の取り組みで20を超える作品が、子どもたちを楽しませている。

 

毎回、高校生のみずみずしい感性に感動する。彼らの作品作りでの苦労話を聞きながら話し合う。楽しい時間だ。今年は3人の男子高校生が作品作りに精を出している。上流で、働き、暮らしている人びとに出会って、今日まで続けている。

 

木曽川源流の里・長野県木祖村に約180坪の畑を借りて大豆作りを始めて、今年の5月には10年目になる。「行きつけの場」を作り、人びとと顔の見える関係を築いていきたいと考えた。地元の人びとから支援を受けながら続けている。大豆は木曽町の小池糀店で味噌にしてもらっている。

 

関係の中で、自分が生きている、活かされていると感じる。“幸せの価値”を発見する。“人が動き、モノが動き、ココロが動いて”関係が積み重なっていく、木曽川上下流交流・連携を続けて行く。

 

※木曽川は、長野県から岐阜県、愛知県、三重県を経て伊勢湾に注ぐ川。

 

(かわさき のりお)