2021年7月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。
今月の特集は みんなで測ろう、 調べよう
自分や家族の体調不良の原因に環境汚染を疑ったことはありませんか。私は子どものぜん息発作をきっかけに、幹線道路沿いの二酸化窒素（ＮＯ２）測定を始めました。福島原発事故が起きた時は、放射能測定器を購入して公園や学校の校庭に測りに行きました。ネットや新聞で情報収集するだけでなく、自分で測ることで置かれた状況を把握することができます。名もない市民１人ひとりが測って調べた結果は、動かすことのできない事実です。その事実の積み重ねが時には裁判を勝利に導き、国に規制を設けさせる礎になってきました。あなたも一緒に測って調べてみませんか。
本誌編集長 杉浦陽子
━━━《内容》
1・表紙
2・森永ヒ素ミルク中毒の認定について 小児科医 山田 真
3・特集：みんなで測ろう、 調べよう ＞＞
4・市民による調査活動の歴史 素人ならではのセンスで運動に有効/魚の異常観察による海洋汚染調査/大気汚染はＮＯ２測定カプセルで/放射能測定はムラサキツユクサから/空中散布やダイオキシンも観察で（天笠啓祐）
5.▼人体残留グリホサートを調査 汚染の事実をつかんで規制を求める デトックス・プロジェクト・ジャパン 【ＤＰＪ】 事務局 杉山敦子
6.▼携帯電話電磁波測定 海外の市民と一緒にマップ作り いのち環境ネットワーク 加藤やすこ / ▼放射線照射ジャガイモ監視活動 見つけて売らせない照射食品反対連絡会 市村忠文
7・特集 みんなで測ろう、 調べよう：市民が担う科学調査 多くの参加でデータの有効性高まる ＮＰＯ法人市民科学研究室代表 上田昌文
8.Hot News リユースの質問、 セブンは回答なし 栗岡理子 （日消連・環境部会） / 甲状腺がん多発なのに検査縮小？服部賢治 （ 日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室 いずみ事務局長）
9.日本にもバイオモニタリング制度を 水野玲子 （ サイエンスライター、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議）/ 連載 菅政権のカーボンニュートラル～森林バイオマスの視点から 第5 回 持続可能で気候対策になる再エネを 飯沼佐代子（ 地球・人間環境フォーラム）
10・News Clip：世界の消費者ニュース 5 月27 日〜 6 月25 日 米国、 カリフォルニアの無公害車ルールを見直そう、他
11・そこが知りたいQ&A ファブリーズはコロナ対策に必要？ 【答える人】原 英二 （日消連・食の安全部会）/ 【マーティンの鵜の目鷹の目】 映画「カサブランカ」 再び
12.各地の話題From 関西 ダイオキシンの排出低減は実現 食品基準の設定はいまだならず ダイオキシン関西ネット 代表 山崎 清 / Information：◎日消連・食の安全カフェ講座 第 回 「みどりの食料システム戦略って？」（オンラインのみ） / ◎日消連の連続講座「福島原発事故10年～いま、原発とエネルギーを考える」（会場・オンライン同時開催）第4回 「5G～エネルギー多消費と監視社会」 他
13・くらしにSpice! Book：新型コロナワクチンの安全性を問う──『 新型コロナワクチン その実像と問題点』 （天笠啓祐 著）/ Cinema：娘と父のかけがえのない旅──『 わたしはダフネ』 （フェデリコ・ボンディ監督、 脚本）
14・特集 みんなで測ろう、 調べよう（3 〜7 ページ） 関連 ▼遺伝子組み換えナタネ自生調査交雑種を発見、 汚染実態を暴く
遺伝子組み換え食品いらない！キャンペーン 小野南海子
15・事務局から＆わせだより / 東京五輪に関する緊急声明 他
16・連載 3.11 原発事故の被災地を伝える（4） 浪江町・避難指示解除