日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

【運営委員ブログ】アベノミクスは格差を拡大させただけ(2022年10月3日)

 

 

★日消連・運営委員が、日消連の活動の中で感じたこと、考えたことを折に触れ掲載していきます。

 

 

アベノミクスは格差を拡大させただけ

 

安倍元首相の「国葬」が終了しました。日消連は反対声明を公表し、いろいろな集会やデモ等に参加しました。旧統一教会との問題が背景にあるにせよ、銃撃というような蛮行はあってはなりません。ただ、「国葬」は岸田政権によるものですが、安倍政治の是非はきちんと判断されるべきだと思います。

 

外交は対米追随一辺倒で、「もり・かけ・サクラ」疑惑のような権力の私物化、国会の軽視、「忖度」が流行語となるような官僚等への締め付けなどは、誰が見ても明白です。

 

安倍政治は、アベノミクスと称して、当初は「三本の矢」、そして「一億総活躍」「働き方改革」「人づくり革命」と衣替えしつつ、次々と”やっている感”を演出してきました。安倍政権の評価は、高齢者ほど厳しく、低年齢になるほど支持率が上がります。しかし現実には、大企業は内部留保を貯めこみ、富裕層は増加する中で、非正規労働者は2000万人を超え、賃金はバブル崩壊以降停滞を続けて、格差は拡大する一方です。アベノミクスは、非正規労働者や失業者が多い世代により過酷な政策でした。今更ながら、安倍政権による見せかけのポピュリズムに惑わされることなく、よく本質を見極めたいと思っています。

(亀山亜土)