発売当初はネット販売のみであったゲノム編集トマトが、関東圏のスーパ−で販売されているというニュースに驚いたのは昨年(2023年)のこと。調査したところ、都内と千葉県内のスーパー数社での販売が確認されました。
そこで日本消費者連盟と遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは連名で、販売が確認されたスーパー6社に「ゲノム編集トマト及びその加工品の販売についての要請・質問状」を送付しました。
回答のあった2社は、ゲノム編集食品に関する一般的な情報は把握しつつも、消費者が懸念や不安を持っていることまでは知らなかったようです。そのうちの1社は、ゲノム編集トマトの販売を中止しました。その理由が今回の質問状であるかどうかまでは不明ですが、きっかけの1つとなったのは事実でしょう。
みなさんが利用しているスーパーでも、今後、ゲノム編集食品が販売されるかもしれません。見つけたときは、スーパーの店内やウェブサイトの「お客さまの声」コーナーに「ゲノム編集食品を販売しないでください」と声を届けてみてはどうでしょうか。その「声」をきっかけに、なにかが変わるかもしれません。
(原野好正)