日本消費者連盟
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【質問状】厚労省宛て培養肉に関する質問状(2023年5月23日)

2023日消連第4号
2023年5月23日

厚生労働大臣
加藤勝信様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 マーティン・フリッド
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐

培養肉に関する質問状

私たちは食の安全に取り組む消費者団体です。
最近、細胞培養肉(以下、培養肉)が話題になっています。私たちは、培養肉のような食経験のない安全確認を十分なされない食品がそのまま消費者の口に入ることになれば、想定外の有害な健康影響が生ずる恐れがあるのではないかと憂慮しています。そこで以下、質問、要望します。回答は文書にて6月6日までにお願いします。回答は当会のホームページ等で公開させていただきます。また、この件について意見交換会を申し入れます。

1、貴省では培養肉という新たな食品の推進が検討されていますが、このようなものを食品と言えるのでしょうか。その点について、どのような検討が行われたのでしょうか。検討されたとすると、その結論を開示してください。検討していないとすると、その理由をお示しください。

2、今年2月の国会質問に対して、岸田首相は培養肉生産(細胞農業)の推進を表明する一方で、安全確保と表示ルールについて環境整備を進めると答弁しました。加藤厚相も、安全面での対応を検討する旨を回答しています。昨年貴省に研究班が設置されると報道されていましたが、貴省ホームページに情報がありません。なぜ情報を公開しないのですか。

3、これまで培養肉の安全性評価について、どのような内容の確認を検討していますか。現時点で、培養肉に想定されるリスクについて、どのように考えていますか。

4、培養肉について、EUなどと同様に新規食品としての安全性審査を義務付けることを検討していますか。検討しているならば、その内容を公開してください。検討していないのならば、その理由をお示しください。

5、培養肉の安全性評価の方法や規制のあり方の議論に、消費者の声を反映させることを考えていますか。新開発食品調査部会に消費者代表を入れるなど、消費者の声を反映されることを要望します。

6、培養肉だけでなく、昆虫食や代替肉等、他のフードテック食品についても、安全性評価を行うよう要望します。

以上

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