日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【質問状】ゲノム編集タマゴ(アレルギー低減卵)の臨床試験に関する公開質問状(キユーピー宛)(2024年1月10日)

2023日消連第24号
2024年1月10日

キユーピー株式会社
代表取締役社長 髙宮満様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山亜土
共同代表 佐々木ミヨ子
共同代表 マーティン・フリッド

ゲノム編集タマゴ(アレルギー低減卵)の臨床試験に関する公開質問状

私たちは、食の安全・安心を求めて取り組んでいる消費者団体、市民団体です。
貴社が広島大学との共同研究で作出したゲノム編集タマゴ(アレルギー低減卵)を用いた臨床試験が、国立病院機構相模原病院において実施されると、讀賣新聞(2023年11月24日付)による報道がありました。
この件について、下記の質問にお答えください。ご回答は文書(FAXまたはメール)にて、1月24日までにお願いいたします。いただいたご回答は団体のホームページ等で公開します。

1、この讀賣新聞の報道は事実ですか。事実である場合、具体的にいつ頃から、どのような方法で臨床試験を開始しますか。

2、当該ゲノム編集タマゴは、厚生労働省により届出受理されていません。厚労省による確認も経ないで、臨床試験を実施することは問題ではないですか。臨床試験にあたり、事前に同省と相談していますか。

3、ゲノム編集技術による畜産動物への遺伝子の改変は、アニマルウェルフェアの観点から行うべきではないとする指摘があります。オボムコイドをノックアウトすることで、ニワトリの健康な生育になんらかの問題が生じる可能性も考えられます。畜産の持続可能性および倫理的な観点から、この点についてどのように考えていますか。

4、さまざまな調査において、ゲノム編集食品を食べたくないという消費者は少なくないことがわかっています。にもかかわらず、ゲノム編集食品の開発を行うのはなぜですか。

以上